「模写」は絵を描く技術を効率的に磨いていく方法の一つです。

模写はだまされたと思って是非やってみて欲しいです!丁寧に仕上げると本当に技術が向上します。
「見るだけ」と「描いてみる」では大違いです!!
今回は、模写がどのように役立つのか、具体的なやり方、さらに上達のコツについて詳しく解説します。
絵の模写とは?初心者でも取り組みやすい絵の練習法
模写とは、他人が描いた絵をそのまま真似して描くことを指しますが、ただのコピーではなく、観察力や表現技術を鍛えるための重要な訓練になります。
模写は美大の授業の中でも取り入れられています。
模写の注意点|著作権の問題
模写は練習として行う分には問題ありませんが、他人の作品をそのまま自分の作品として公開することは絶対にダメです。作者への敬意の気持ちを大切にし、著作権をしっかり守ります。
あくまでオリジナル作品を生み出す力を鍛えるための練習です。
絵の模写が役立つ3つの理由
① 観察力が身につく
模写では、形状、バランス、質感、陰影など、対象物をじっくり観察する必要があります。模写を完成させるために何度も深く観察することで、物事の細部を見る目が養われます。
② 描く技術が向上する
お手本になる素晴らしい絵を模写することで、自分では思いつかない技法や表現を学ぶことができます。
優れた作品がどのような構図で描かれているのか学ぶことができます。
バランスの取れた配置や線の引き方が自然と体得できます。
③ 画力が着実にアップする
模写を続けると、徐々に手の動きや構図の取り方がスムーズになります。初めは難しいと感じても、描くたびに成長を実感できます。
他人の絵を模写することで、使われている技法や表現方法を理解できます。
「こういう線の引き方をすると柔らかく見える」など、自分の技術に応用できます。
初心者向け|絵の模写のやり方を解説
今回ご紹介するやり方は一般論の一つです。やり方に正解はありませんが、やり方を想像できない方は参考にしてくださいね。
1. 簡単な題材を選ぶ
初心者はシンプルな絵から始めましょう。例えば、動物のイラストや好きなキャラクターなどでもいいですし、好きな作家の絵の中で描けそうなものを選んでもいいでしょう。
2.画材を用意する
1と2はどちらが先でも構いません。
画材は模写する絵と同じでもいいですし、違っても大丈夫です。
例えば、絵の具で描かれたカラフルな絵を鉛筆の濃淡だけで描くのも大変勉強になります。
紙のサイズは「模写する元の絵」と「自分が模写した絵」をわかりやすく比較するために同じくらいがわかりやすいかと思います。
3.絵の全体をよく観察する
描き始める前に、対象の形や構造、光と影をしっかり観察します。
4. 形を大まかにとる
最初は細部にこだわらず、ザックリと絵の全体のアウトライン(輪郭)を描きます。
バランスを意識することが大切です。
5. 細部や陰影、色を描く
アウトラインができてきたら、細かい部分を丁寧に再現していきます。影や色も加えます。
光と影の関係性を理解することができます。
6.模写する元の絵と自分が模写した絵を見比べて振り返りをする
完成したら元の作品と見比べ、違いを分析しましょう。「なぜこの部分が違うのか」を考えることで次回の改善点が見つかります。
「何か違うけど、どう違うのかよくわからない」という場合もあると思います。そういうときは他の人に見てもらったり、写真を取って絵を左右反転させてみると客観的に見えてきます。
【ポイント】
◆模写した絵は捨てずに保管がおすすめ!たまに見返すと自分の成長がよくわかります。
◆超初心者は「トレース」から始めてもOK。
紙の上に薄いトレース用紙を重ねて描くことで、形の取り方を学べます。最初は手の感覚を養うことも大事です。
◆無理せず短時間で描ける絵を選ぶ。
1日10分~15分の模写練習を習慣化すると、無理なく上達できます。
模写は本当に効果的!
模写は絵の基礎力を養うための練習方法のひとつです。
観察力や描写技術、構図の理解など、多くのスキルを効率よく磨けるので、初心者の方にもぜひ取り入れていただきたい練習法です。
ネット上には模写の対象となる素材が豊富にあります。自分が好きなイラストや写真を選び、楽しみながら練習することで、絵を描く楽しさを感じながら上達できます。
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